「オーガニックコットンのガーゼってこんなに気持ちいいんだ…。知らなかった。みんなにも知ってほしい!この気持ち良さを共有したい!」
それがはじまりだった
2015年京都でオーガニックコットンのガーゼ生地にこだわって、ハンドメイド服を作り販売をしはじめた。
技術もセンスもお金もままならない状態でも、この情熱だけは消えなかった。
3年間の活動の中で、「より自然が近い里山のようなところで、自給自足的な暮らしをしながら、制作がしたい。」そう思うようになった。
“買う”より“作る”がスタンダードな暮らし
そこで、2018年4月に広島県の尾道市に引越してきた。尾道の中でも、瀬戸内海に浮かぶ島、向島に。
そこには、穏やかで自由で柔らかな空気が流れていた。光っていた。風が私を優しく撫で、鳥たちの讃美が歌となって身を包んだ
古い家屋をDIYし、アトリエを改装し、
空き部屋を、ゲストルームとして…飲食店として…シェアスペースとして…バイオトイレに…と、どんどんリノベーションしていった。
畑や保存食作りなど、命をつなぐ自然遊びにもどんどん手をだしていった。
“健やかな衣食住を提供する”
それを表向きには掲げているけど、
本当は、生きたいだけなのかもしれない。
この地球で思う存分。
この命のダイナミズムを感じるために、竈で炊いたご飯を食し、直焚きの五右衛門風呂にダイブして、うまい空気を吸って、緑の匂いを嗅ぐ。人の素粒子がのってしまう手仕事に傾倒し、人目なんか気にならない・でも人寂しくないくらいの閑静な場所で、空と風と光と会話する。
オシャレにもスマートにも語れないけど
私は、そらのきが、洋服屋さんの垣根を超え、この気持ち良さを体感できる場、それは飲食店だったり宿だったりと成長してくれたことが嬉しいし、誇らしい。
そんな素晴らしい、服を超え場となった「そらのき」をしっかりと、必要な人に届くように、私のできる限りの力をこれからも尽くしていく。
「細胞が喜んでるのが分かる。」
いつの日か、とあるお客さんが言っていた。
びっくりした様子で。
訪れてくれた人が、それぞれの肩の荷や疲れをおろし、やすらいだり、命が喜びでダンスしたり、自由に美しく、安心して過ごせる場として、どうぞ活用していってくださいませ。